私たちは、何のために農福連携を推進するのか?:Facebookグループ 農福連携ネットワーク オンラインミーティング

農福連携ネットワーク・オンラインミーティングについて

本オンラインミーティングの実施目的は、「農福連携実践者の理念と哲学を学ぶこと」です。

「農福連携」とは、社会・福祉課題解決のためのソリューション(解決手段)です。

「農福連携」実践者がどのような意図や目的意識があるのか、そして「何をどのように解決するために農福連携を実施しているのか」という、活動の本質的な意味と考え方を共有する場所を目指し構築します。

〜実践者の声から学ぶ〜

農福連携ネットワークは、都城三股農福連携協議会の代表理事である岡元一徳が設立・管理者を務めるFacebookグループです。2019年5月の運用開始以来、現在では8,300名を超える参加を頂き、国内最大の「農福連携」SNSコミュニティ・グループへと成長しました。

農福連携は、全国的に見るとまだ取り組みが少なく、情報の共有も進んでいないのが現状です。

そこで私は、農福連携事業の普及と事業の推進を目的とし、知識と経験を共有するためのオンラインミーティングを不定期に開催してきました。

今回は、本年度上期の総決算として、オンラインミーティングを初めて外部に公開いたします。

実践者の課題解決のためのヒントを探るだけでなく、これから農福連携に関心を持ち、取り組みや事業への参入を考える他産業多業種の方々への理解の一助となることを目指します。

農福連携は、「何のために」行うのか

8,000名を超えるグループを管理する中で、私は日々、全国から様々な質問や問合せを受け取っています。

中には、開始する動機として、補助金目当ての事業立ち上げや、本来の就労支援作業所の理念からかけ離れた活用など、的外れなものが含まれているのも少なくないのが実態です。

こうした方々とのやり取りを通じて、維持・継続の方法も重要ですが、それ以上に、農福連携事業における理念や目的について考えること、そして課題と向き合うことの必要性を強く感じました。

そこで2024年度のオンラインミーティングでは、先行する実践者の実務的な取り組みだけでなく、その理念や目的についても語っていただく機会を設けてきました。

そして、対象となる当事者は異なりますが、成果を挙げる農福連携の取り組みには、もっとも抽象度の高い概念に、共通する考え方があることが見えてきました。

今回のオンラインミーティングでは、2024年上期の総決算として、「何のために農福連携を推進するのか」、その理念や目的について、先行する実践者に学び、活動の原点に立ち返って考えてみたいと思います。

今回の目的

【1】農福連携によって、当事者はどのように変化したのか

「当事者が農福連携によって、何がどのように変化し、改善・成長したのか」について、当事者自身に語って頂きます。
それは、現在、同様の課題を抱えて苦悩する当事者に対し、最大のエールになると考えています。

現在の農福連携の事例紹介において、当事者自身の言葉で語られる本質的な成果は、非常に少ないと感じています。

家族、支援者そして当事者自身さえも気づかなかった、真に必要なサポートについて共に考えてみたいと思います。

【2】支援者は、どのような目的意識で支援を行ったのか

そして、当事者をサポートした支援者には、どのような目的意識があったのかを掘り下げます。

複数の組織が連携する安芸市農福連携研究会に登壇頂き、当事者支援のゴール設定理念・ビジョンの共有方法、そして組織の中核を担うメンバーの想いについて掘り下げて行きたいと思います。

効率化や賃金向上だけではない、当事者の回復と自己の肯定感を育む取り組みは、どのように実施されてきたのか
先行する事例における成果は、どのように達成されたものなのか共に考えてみたいと思います。

第四回実施概要

催事名 農福連携ネットワークオンミーティング
「私たちは、何のために農福連携を推進するのか?
実施日時 2024年9月30日(月) 14:00-16:00 (120min)
視聴方法 Youtubeライブ
申し込み方法 申し込みフォームよりお申し込みください。
視聴料 無料
登壇者 高知県安芸福祉保健所 健康障害課 主幹 公文一也さま および 安芸市農福連携研究会のみなさま
進行 農福連携ネットワーク 管理者:岡元一徳 / 日本基金(ノウフクWEB):多田光志朗

プログラム

内 容 (1)自己紹介(15分) 進行および安芸市農福連携研究会の皆様の自己紹介
(2)事例紹介(90分)
・当事者の語る「農福連携」について
・支援者の語る「農福連携」について
(3)クロージング(15分) まとめ
(4)告知・お知らせ
アーカイブ 実施内容はアーカイブとして、後日当サイトにて公開予定(時期は未定です)

登壇者

公文一也 Kazuya Kumon
高知県安芸福祉保健所
自殺対策をきっかけに農福連携の実践を開始。安芸市農福連携研究会の中心的人物として多彩な団体や組織をまとめあげ、現在では、仏教や水産業にも波及し、独自の農福連携体制を構築した地域の立役者である。

進行

岡元一徳 Kazunori Okamoto
都城三股農福連携協議会 代表理事
岡元一徳
父の急逝と母親の認知症発症をきっかけに、介護離職し東京よりUターン移住。母の介護から、農作業による認知機能改善プログラム「農福リハビリ」を考案。都市連携や研究機関と連携しプログラムの更新と全国普及のために活動中。