実践者から見えてきた農福連携の成功のカギは
2024年4月から毎月開催している農福連携ネットワーク・オンラインミーティングも、4回目を迎えました。
これまでの登壇者の方々のお話から、農福連携を成功させるための重要な教訓が見えてきました。
それは、「手段にとらわれないこと」です。
農福連携の取り組みも対象とする当事者も多種多様ですが、成功している実践者に共通しているのは、「手段」よりも「目的」を重視している点です。
つまり、農作業の内容や形式にこだわるのではなく、「農福連携を通じて、当事者がどう変化したのか」に焦点を当てているのです。
人生を楽しめるようになったのか?
生きづらさが解消されたのか?
前向きな気持ちになれたのか?
このような当事者の幸福こそが、農福連携の本来の目的であり、農作業はそのための「手段」に過ぎないという考え方です。
この視点を忘れずに、当事者の変化を中心に据えた取り組みこそが、農福連携の成功へとつながるのではないでしょうか。
地域の絆を育む「カフェ・デ・モンクえりも」:農福連携と心のケアの融合
北海道えりも町で活動する「カフェデモンクえりも」は、宗教者、医療関係者、地域住民が共に作り上げるユニークな取り組みです。
今回は、この活動の中心メンバーである佐野俊也住職(曹洞宗法光寺)と高田大志さん(浦河ひがし町診療所)をお招きし、活動内容や大切にしている理念などをお伺いしたいと思います。
これらの活動が、どのように農福連携に繋がっていったのか、そのプロセスやその背景にある考え方などを伺いながら、カフェデモンクえりもの活動の全容、そしてその根底にある理念に触れることで、地域共生社会における新たな可能性を探ります。
第四回実施概要
催事名 | 農福連携ネットワークオンミーティング 「枠を超えて、共に生きる -カフェ・デ・モンクえりも と 農福連携-」 |
---|---|
実施日時 | 2024年7月29日(月) 20:00-21:30 (90min) |
参加人数 | 最大8名程度 |
選 考 | 申し込み多数の場合、申し込みフォームの内容により事務局により選考させて頂きます |
参加費 | 無料 |
主催 | 農福連携ネットワーク 管理者:岡元一徳 |
登壇者 | カフェ・デ・モンクえりも 佐野俊也さま / 高田大志さま |
プログラム
内 容 | (1)自己紹介(15分) 参加者の自己紹介 (2)事例紹介(30分) カフェ・デ・モンク えりも:法光寺 佐野俊也 / 浦河ひがし町診療所 高田大志 (3)パネルディスカッション(30分) ・質疑応答 / 感想など (4)クロージング(15分) 各自感想について |
---|---|
アーカイブ | 実施内容はテキスト化して、後日当サイトにて公開予定 |
登壇者
- 佐野敏也 Toshiya Sano
法光寺住職 - 被災地支援を行った移動傾聴喫茶「カフェ・デ・モンク」の活動に、精神科医が院長を務める浦河ひがし町診療所の患者らが参加しゆるやかな関係性の中に、一方的ではない人間関係を創ることで新たな地域のかたちを目指す。