農福連携は、他産業・異業種との連携が不可欠な取り組みです。
そのための学習や新たな知識が必要になります。
「農福連携ことはじめ手帖」では、先行者による実践のために必要な知識や情報を共有して行きます。
- “農福連携ことはじめ手帖”は、農福連携推進のための情報共有を目指す
- 事業推進支援のための2つのプラットフォーム
- 他産業・異業種との連携を願って
実践に必要な情報で、農福連携を支援する
情熱と使命感を持って開始したものの、制度の壁にぶつかり、周囲の理解も得難く、活動が停滞することもしばしば・・・解決のための情報が見つからない。
私が始めた当初、協力者も、書籍も、インターネット上の情報も、ほとんど存在しない状況でした。
“農福連携ことはじめ手帖”では、情報を求め、探し回った自分自身の経験から、先行実践者による、実践者のために必要な情報共有を行い、これからの農福連携事業推進を応援しています。
“農福連携ことはじめ手帖”の目的について
先駆者の取り組みの成果は、これからの実践者にとって、成功・失敗問わず、すべてが貴重な情報です。
スムーズにうまくいった!、という苦労のない成功事例より、むしろ、うまくゆかなかった失敗談の方が、これからはじめる実践者にとっては、予め失敗を回避することも可能な価値ある情報、とも言えます。
先駆者たちの情報は、これからの実践者に、ヒントを与えてくれるハズです。
「実践のための知識と経験を共有すること」により事業推進の支援を目的として、運用しています。
農福連携推進を助ける2つのプラットフォーム
情報の共有は、以下のWebサイトにて展開します。
農福連携の取り組み事例の共有「農福連携ことはじめ手帖」
全国的に見ても、農福連携を管轄する部署をもつ自治体は、多くはありません。
そして、実践者も、書籍やインターネットの情報も、まだまだ足りない。
セミナーの多くは、取り組みの紹介がほとんどで、実践のためのコツやノウハウを学べる機会は、あまり見当たらないのが現状です。
実践者に必要なのは、事例としての結果ではなく、「どのように考えたのか、どのようなプロセスで構築したのか。」という推進のための理論と具体的手法です。
ここでは、事業推進の考え方と、具体的な進行状況を開示し、事業推進のための情報を公開しています。
国内最大の農福連携SNSグループ「農福連携ネットワーク」
実践者の交流を目的とし、国内最大の農福連携SNSグループ「農福連携ネットワーク」を運用しています。
参加者は農業生産者、介護事業者、医療機関をはじめ、障害者のご家族や支援者、官庁や自治体の職員、研究機関やNPO団体などなど。
農福連携の意義に共感し、活動や支援に関心のある方々により、国内の最新の取り組み情報や実践者の活動報告が投稿され情報の共有や交流が行われています。
これらにより、事業推進のための有益な情報に触れることができると考えています。
誰のための情報共有なのか
農福連携の目的達成のためなら、業種を問わず活用して欲しいと思います。
農業生産者でも、福祉事業者でも、医療機関でも構いませんし、むしろ、新たな事業ドメインの参加が望ましい。
願わくは、企業が参入しそのテクノロジーやアイディアで、利益の拡大とともに農福連携を通じて、福祉課題を解決してもらいたい。
また、自治体職員が情報を活用し、地域課題を解決しながら次世代の地域づくりを実践してくれるのであれば、それも素晴らしいことです。
属性、産業、業種を問わず、それぞれの実践者が機能を拡張し、福祉課題が解決するのであれば、農福連携を超えた新たな「ネットワーク」と「ソリューション」が生まれます。
そのような新しい実践者の行動こそが、世界を変えて行くと、私は信じています。