目次
各事業体が認知症高齢者の支援に果たす役割
認知症高齢者に対し、農を活用したソリューションを提供するため事業体ごとの立ち位置を明らかにします。
それぞれの専門性を発揮し、農福連携による独自の地域包括支援ネットワークを構築するために機能を発揮し、協議会や地域における役割を明確にします。
それぞれの事業体の機能が連鎖的、有機的に稼働・連携することで、共生社会実現のを目指して活動しています。
「予防と共生」のための機能と役割
「予防と共生」
超高齢化社会において、2025年には約675万人(有病率18.5%)と5.4人に1人程度が認知症になると予測されています。まもなく訪れる未来に、地域医療は対応出来るのか。
私たちは、現行の「認知症医療・介護における価値観の再確認」が必要だと感じています。
現在の認知症医療の制度、画一化された介護システムなど、それらは本当に当事者や家族と向き合った提供体制なのか。
私たちは、ひとりひとりの『命』と向き合う在り方、それを前提とした認知症医療・介護の在り方を産業を越えた連携により模索します。
そのために各事業体が、機能を発揮し、全体における役割を認識し連携することが必要です。それぞれの農福リハビリで、「予防と共生」を目指し、独自の地域包括支援ネットワーク活動を展開します。

フレイル世代に向けた認知症予防プログラムの提供
事業体 | 一般社団法人リベラルハーツ |
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機能 | ・認知症予防プログラムの開発と普及活動 |
役割 | 脳科学に基づく心理技術を統合した農作業による認知症予防プログラムを開発。地域、および全国に提供することで、農福連携セクターの連携基盤を形成する。 |

認知症疾患のゲートウェイと適切なルーティング
事業体 | 大悟病院 認知症疾患医療センター |
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機能 | ・症状、進行状態の診断 |
役割 | 農作業によるリハビリにより、認知症の進行状況・残存能力を診断し、緩やかな進行にするための処方と共に、適切な生活環境へのエスカレーションと指導を行う |

農と地域交流による心身と自尊感情回復のための拠点
事業体 | たでいけ 至福の園 |
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機能 | ・農作業リハビリで、残存能力に応じた自立支援をサポート |
役割 | 農作業によるリハビリと家族や地域住民との交流に重点を置き、心身機能の回復と自尊感情の回復を目指すため地域での役割を創出し、能動的な生活のための動機付けを行う |