大切な人の認知症介護に悩むあなたへ
認知症介護は、出口の見えないトンネルのように感じることがあります。
「もっと頑張らなければ」と自分を責めても、心の負担は軽くならない――。
その苦しみの原因は「認知症そのもの」ではなく、私たちが無意識に抱く“思い込み”にあるかもしれません。
新しい認知症観から生まれた、体験型プログラム
認知症介護の課題解決プログラムは、「新しい認知症観」を体感的に学ぶ国内唯一のワークショップです。
知識やスキルを詰め込む場ではなく、自分の中の思い込みに気付き、少しゆるめること。
介護に対する認識を見直すことで、心の負担を根本から軽くしていきます。
これまでの参加者の意識変容率は、なんと96%。
「思い込みが消えて、気持ちが楽になった」「家族との関係が穏やかになった」と多くの方が実感しています。
認知症介護の課題とは
私自身も、母の認知症介護を通して、深い悩みと苦しみに直面しました。
- 記憶が続かなくなる母とのコミュニケーションの戸惑い
- 将来が見えない介護生活への不安
- 医療・介護サービスや施設への不満や諦め
- 家族間の人間関係の衝突
- 仕事との両立の難しさ
- 精神的疲弊と経済的不安
介護の苦しさの本当の原因は、認知症そのものにあるのではありません。
それは、私たち自身の中にある“認知症に対する思い込み”や“無意識の前提”に深く関係しているのです。
「認知症になると、何も分からなくなる」――
このような社会通念や固定観念こそが、介護者の心を縛りつけ、大切な人との関係を閉ざしてしまう大きな要因となっています。
農福連携の実践から見つけたヒント
本プログラムの原点は、私の母の願い――「もう一度、畑で土に触れたい」でした。
専業農家だった母のために、介護事業所や病院の敷地に畑をつくり、一緒に土を耕したところ、母の認知機能や身体機能、発話、表情に明らかな回復が見られ精神的に安定してきました。
さらに、同じように農作業によるリハビリを行った高齢者にも、共通した改善が確認されました。
「なぜ、農作業で元気になるのか?」
――この問いを出発点に、最新の認知科学の知見をもとに回復メカニズムを解析。
その結果を体系化し、農作業でなくても、どこでも実践できるよう再構築したのが、本プログラムなのです。
畑などでの農園作業がなくても、それぞれの環境で実践できます。
目的 ― 介護者の心を解放する
プログラム内容
このプログラムは、介護技術について提供するものではありません。
介護者自身の“思考の変化”を通して、自らの悩みや苦しみの緩和、当事者との関係性を回復させることを目的としています。
プログラムが提供する変化の状態
介護課題を「技術不足」ではなく、「思い込みの構造」として捉え直し、介護者自身の内側から以下のような変化を促します。
-
- 無意識の思い込みから解放されること
- 心の負担を本質的に解消すること
- 大切な人との関係に新しい可能性を見いだすこと
体験者の変化例
- 「義務と責任」に押しつぶされそうだった日々が、大切な人と過ごすかけがえのない時間に変わった
- “失われていく”と思っていた姿の中に、その人だけの「願い」と「人生」を見ることができた
- 分かり合えないと諦めかけていた関係に、穏やかで優しい対話が戻ってきた
開発者からのメッセージ
父の急逝をきっかけに、母の認知症が急速に進行。
私は介護のために仕事を離れ、都内から郷里の宮崎へ戻りました。
介護と生活の両立は想像を超えて厳しく、孤立感と無力感の中で心身ともに限界を感じる日々が続きました。
しかし、そんな中で気づいたのは――この苦しみの理由は、私自身の「認識」にあったということです。
約10年にわたる実践と検証を経て完成したこのプログラムが、同じように苦しみながら介護を続ける方の心を少しでも軽くし、大切な人との関係を取り戻す一助となることを願っています。
ひとりひとりの尊厳が守られて、そのひとらしく最期まで、生きることが出来る様に本プログラムの普及を目指します。