私たちが目指す農福連携とは

医農福連携の課題解決モデル

「農福リハビリ」プログラムについての考え方

農作業による福祉課題解決モデルの確立へ向けて

私たちは、農作業が持つチカラをどのように活用し、福祉課題を解決するのか。
そして、それが社会にとってどのような価値と意義を生み出すのか。

当協議会では、農を活用したソリューションと他産業異業種との連携により、それぞれの専門的知識や経験を共有し、超高齢社会における新たな福祉課題対応策を構築してゆきます。

農福リハビリとは

農福リハビリとは、農園や花壇、仮設設備(プランターや鉢など)で行う、軽度の農作業によるリハビリテーション・プログラムです。

「農福リハビリ」についての考え方1

このプログラムは、農業振興地域における認知症高齢者の方々の「農作業に関わりたい」というニーズを叶え、心身機能の向上とともに、当事者が自分らしい人生を送るための支援を目的として、構築されたプログラムです。

私たちは、「農業を活用した福祉課題解決のためのプログラム」の総称を「農福リハビリ」と称しています。

農福リハビリの目的と目標

当プログラムは、軽度の農作業を通じて、参加者の心身機能を活性化し、維持・回復させると共に、参加者同士が交流し、良好な人間関係を築くことで、穏やかで豊かな生活を実現することを目的としています。

・自立のための身体機能の回復・維持と向上
・人間関係の構築と交流技能の向上
・感情の安定と能動的な習慣化

「農福リハビリ」についての考え方2

さらに、生活のモチベーションを維持・定着させることで、自らの意思と能力を活かし、ひとりひとりが納得のいく人生を過ごすことを目指しています。

また、介護者側が設定する決まりきった目標ではなく、当事者自身が望む生活のための目標を自己決定することが重要だと考えています。

園芸療法学との違いについて

園芸療法の定義として、日本園芸療法学会においては、以下の様な定義がされています。

『医療や福祉分野をはじめ、多様な領域で支援を必要とする人たち(療法的かかわりを要する人々)の幸福を、園芸を通して支援する活動』

 

当協議会では「最期まで自宅で暮らすことができるための医療と福祉」を実現し、退院後や退所後も自らの意思や情熱をもって能動的な生活を送っていただくことを目指し、協議会が推進する「農福リハビリ」には、「動機付け」という新たな要素を加えています。

これは、老年精神医学において、長年に渡り認知症を専門としてきた三山吉夫医師の経験から次のような思いが込められています。

「医療機関でのリハビリにより自立できる体力や心身の回復が得られても、自宅に戻ると引きこもる生活となってしまう高齢者がほとんどである。自らの意思を持ち、自分らしい人生の舵取りを行うことができるためのプログラムを作ることが必要と長年、考えてきたことに起因します。」

私たちの目指す、「農福リハビリ」とは、心身機能の回復とバランスを整え、社会的なつながりの中で「生きる」ことへのモチベーションを継続する要素を加えたものとなります。

農福リハビリの確立に向けて

農福リハビリの確立において、最も重要な要素は、「動機付け」をどのように定着させるか

「農福リハビリ」についての考え方3

私たちは、この「動機付け」に対し、国内の様々な研究者や専門機関と連携し、医学的・科学的なロジックを基に農福リハビリ・プログラムの構築に向けて活動しています。

試験運用を実施し、そのデータを解析し、PDCAサイクルを回すことで、効果的な運用プログラムの確立を目指しています。

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